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【日経メディカル8月号特集連動企画 化膿性髄膜炎】
耐性菌による遷延化、後遺症が懸念

図1 化膿性髄膜炎におけるインフルエンザ菌の耐性化動向 (化膿性髄膜炎全国サーベイランスによる)

 罹患頻度は低いが重篤な転帰をたどりやすい化膿性髄膜炎でも、PRSPBLNARが目立つ。特にBLNARは、1999年以来、指数関数的に増えており、インフルエンザ菌の4割以上を占めるまでになっている(図1)。PRSPも肺炎球菌例の半数近くを占め、かつての標準治療だった、注射用ペニシリン系薬のアンピシリン+セフォタキシムまたはセフトリアキソンの2剤併用では、治療に失敗する可能性が極めて高い。

 現在小児の化膿性髄膜炎に使用可能な注射用βラクタム系薬の中で、PRSPが最も高い感受性を示すものは、カルバペネム系のパニペネム。BLNARではメロペネムやセフトリアキソンだ(表1)。したがって、起炎菌が不明な場合は、パニペネムまたはメロペネム静注に、セフォタキシムまたはセフトリアキソン静注を加える併用投与が最も推奨される。

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