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アルテプラーゼ静注療法の基準に疑問符
適応患者は脳梗塞患者の1.1%、「early CT signs」がネックに

「アルテプラーゼは期待していた薬だからこそ、early CT signsの適応基準を見直してほしい」と訴える熊本医療センターの高橋毅氏。

 「アルテプラーゼ急性期脳梗塞に対する効果は非常に高い。これを投与すれば寝たきりにならずに救える人が数多くいるのに、実際は適応基準が厳しく、適応外となる人がほとんど。救える可能性のある患者を目の前に、もどかしさを感じることが少なくない」。国立病院機構熊本医療センター救命救急センター長の高橋毅氏は、救急現場の実情を訴える。

 アルテプラーゼ(商品名:アクチバシングルトパ)は、血栓溶解薬t-PA)の一種で、昨秋に急性期脳梗塞に対する承認を得た。発症3時間以内の虚血性脳血管障害患者に静脈内投与した場合、発症3カ月後の機能予後が有意に改善することが明らかになっている。これは従来の薬にない優れた効果で「急性期脳梗塞の診療現場に大きなインパクトを与える」との期待が高い。ただし、血栓溶解作用が強く症候性頭蓋内出血のリスクが高いため、実施する施設・医師、そして患者の適応に厳しい基準が設けられている。

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