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医薬品のバーコード表示が義務化へ
投薬ミス防止と薬害時の厳密な追跡・回収が狙い

 2008年までに、すべての医療用医薬品バーコード表示が義務付けられることになりそうだ。厚生労働省は早ければ今年8月にも、「医療用医薬品へのバーコード表示の実施について」を通知し、2年後の完全実施を目指す。

 バーコード表示は、医薬品管理の電子化の基礎となるもので、医薬品を取り違えて患者に処方するミスの低減や、薬害が発覚した際の厳密なトレーサビリティー(追跡可能性)の確保につながる。バーコード管理を実現するためには、医療機関側に数百万円の初期投資が求められるものの、導入による管理コスト低減のメリットもあるといわれている。

 厚労省が進めるバーコード表示義務化のポイントは2つ。1つ目のポイントは、すべての医療用医薬品のPTPシート1枚ごと、アンプル1本ごとに、医薬品名のバーコード表示が義務化されること。医薬品と、その医薬品を投与する患者との対応が正しいかどうかを、バーコードを使って確認する仕組みにつなげる狙いだ。

 ほとんどの医療機関では、現在、医薬品と患者の対応が正しいかを目視で確認している。確認を人の目に頼る限り、医薬品名の読み間違いなどの単純なミスが起こり得る。出荷段階ですべての医薬品に名称がバーコード表示され、患者のリストバンドなどにバーコードを付けておけば、医薬品と患者の対応を確認する作業を電子化することができ、単純な取り違えミスはほぼ撲滅できるだろう。

 2つ目のポイントは、血液製剤などの「特定生物由来製品」については、医薬品の名称に加えて有効期限や製造番号のバーコードも、PTPシートやアンプルに表示を義務付けることだ。薬害が発覚した際、追跡調査や回収を、迅速かつ正確に行うのが狙いだ。

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