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膵島移植でインスリン離脱!
1型糖尿病患者の全12例で好成績

新任地の藤田保健衛生大で膵島移植の準備を進める松本慎一氏。

 点滴によって“輸血感覚”で移植でき、合併症が非常に少なく、万が一、生着しなかった場合も、再摘出の必要がない--。このような、従来の移植のイメージを覆す低侵襲性で注目されているのが、1型糖尿病患者に対する膵島移植だ。

 2004年4月に京大で国内第1例目の移植が行われて以来、今年3月までに、神戸大、国立病院機構千葉東病院を含む3施設で、計12例に実施された。その全例で血糖コントロールが良好となり、低血糖発作が回避されるなど、成績は上々だ。

 膵島移植は、従来の膵臓移植とは異なり、ドナーの膵臓からインスリンを分泌する膵島細胞だけを分離し、レシピエントの肝臓門脈に点滴注入する移植法だ(図1)。2000年にカナダで脳死ドナーからの膵島分離・移植方法(エドモントンプロトコール)が確立され、臨床応用が急速に進んだ。わが国では脳死ドナーからの膵島分離が法律で認められていないため、主に心停止ドナーからの膵島分離・移植が行われている(膵臓移植では主に脳死ドナーの膵臓が用いられる)。

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