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糖尿病性腎症早期は正常血圧でも治療
東京医大らのグループの調査で明らかに

今回の調査を取りまとめた東京医大八王子医療センターの大野敦氏。

 糖尿病性腎症早期腎症期の患者については、糖尿病・腎臓専門医の約半数は正常血圧(130/85mmHg未満)であっても、降圧薬による治療を始めていることが分かった。これは東京医大八王子医療センター糖尿病・内分泌・代謝内科助教授の大野敦氏らが、このほどまとめた調査結果。

 この調査は、大野氏ら多摩地域の医療機関に勤務する医師やコメディカルで組織する「糖尿病治療多摩懇談会」が、同地域の糖尿病診療に関心を持つ臨床医115人(糖尿病専門医31人、非専門医72人、腎臓専門医12人)を対象に面接方式で行った。

 その結果、血圧が130/85mmHg未満と正常であっても降圧薬治療を開始すると答えた医師が、糖尿病専門医で52%、腎臓専門医で50%に上り、治療しないと答えた19%と8%を大きく上回った(図1)。治療に使う降圧薬は、「アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)を選択している医師が多く、Ca拮抗薬やアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬から変更するケースが増えている」(大野氏)。

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