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普及進むセカンドオピニオン外来の限界
末期癌患者へのサポート体制充実が急務

 九州中央病院(福岡市南区)院長の杉町圭蔵氏の元には連日、全国から様々な悩みを抱えた患者やその家族が訪れる。その大半は癌患者だ。

 「手術して1年半くらいはすごく元気だったのに、最近食欲もなくなった。今年に入ってからリンパ節に新しい転移が見付かり、有効な治療法はないと言われた。いつでも退院していいと主治医の先生に言われたのだが、私たちも不安。ホスピスを勧められたが、何かいい治療法はないか」。

 4月上旬に取材に訪れた際に相談に来ていた80歳代の癌患者A氏の妻と娘はこう訴えていた。A氏は、2004年の夏に胃癌のリンパ節転移で胃を3分の2切除。2006年1月には、新たにリンパ節転移が見付かった。80歳代と高齢のため、抗癌剤治療は難しいと言われたという。妻と娘は主治医には言い出せず、紹介状を持たずに相談に来たのだった。

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