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岩手医大の“目で分かる”院内感染対策
カラーで清潔・不潔エリアを区別

表1 プレートの色とゾーンの意味

 岩手医大病院が、院内感染への対策として、色で院内を区分け(ゾーニング)するユニークな方法を実施して話題となっている。

 ゾーニングの概念は従来からあるものだ。しかし、ゾーニングの概念は頭では分かっていても、実際に業務で忙殺されている中で、忘れてしまう危険性がある。実際、結核患者のゾーンにマスクなしで侵入してしまう例などは、病院で散見されている。また、従来のゾーニングの概念は空気清浄度による分類だけで、結核や真菌症の抑制には効果的でも、院内感染の主体である接触感染の抑制には効果がない可能性があった。

 そこで岩手医大病院感染症対策室室長の櫻井滋氏は、接触感染も含めた院内感染の予防には、汚染ゾーンを出入りする職員の装備や手順(標準予防策)を分かりやすく示すことが第一と考え、“目で分かる”ゾーニングを考案した。

 その方法はいたって単純で、院内を5種類のゾーンに分け、それぞれに対応する色に塗り分けたプレートを各ゾーンの入り口に掲げ、色で必要な感染予防策を判断させるというもの(写真1)。色とゾーンの対応は表1の通り。プレートの大きさはCDケースほど。ゾーンの意味を一目で分かりやすくするための工夫として、N95マスク(空気感染予防ゾーン)や手袋(接触感染予防策ゾーン)のアイコンを併せて表示している。

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