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健診の胸部X線検査廃止は妥当か
横浜市医師会が独自に調査

 40歳以上の住民を対象とする基本健康診査(以下、基本健診)での胸部X線検査は、どれだけの異常所見の拾い上げにつながっているのか――。横浜市医師会員が組織する横浜内科学会が、2003年度の基本健診で撮影されたX線フィルム7548枚を独自に調べたところ、肺に所見があったものは延べ1862症例で、腫瘤陰影、肺硬化像、胸膜の肥厚・石灰化などが見られたという。

 まだ最終的な解析結果は出ていないが、「これだけの所見が見付かる事実は無視できない。1枚の写真から得られる情報は非常に重要であり、われわれ内科医にとって必要だ」と、横浜市医師会副会長の新海毅氏は話す。

 今回、横浜内科学会が独自調査に乗り出したのは、2005年4月に基本健診での胸部X線検査を廃止した横浜市に対して、X線検査の復活を求めるためだ。
 
 同市は2005年度予算で約400億円の財源不足が見込まれていたため、歳出見直しを余儀なくされていた。その見直し対象の一部に挙がったのが、基本健診の胸部X線検査、総ビリルビン、尿素窒素検査だった。中でもX線検査は1人当たり1640円と検査項目の中でも高額で、国の定める基本健診で必須とされる検査項目ではなかったからだ。

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