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唐澤氏と植松氏が激突した日医会長選

 任期満了に伴う日本医師会会長選挙が、4月1日に行われ、東京都医師会会長の唐澤祥人氏(63歳)が、代議員350人中198票を獲得、現職の植松治雄氏(74歳)に46票差をつけて初当選した。任期は4月1日から2年間。なお、京都府医師会会員の金丸昌弘氏(40歳)はゼロ票だった。

 今回の会長選挙は、診療報酬の過去最大の引き下げに象徴されるように、小泉純一郎内閣が日医に厳しい姿勢を示す中で行なわれた。唐澤氏は、総選挙で植松執行部が自民党支持を明確に打ち出さなかったことを批判、政権政党との関係改善を訴えて立候補した。東京都医師会、北海道医師会、九州ブロックが唐澤氏を、近畿ブロックが植松氏を、それぞれ支持して激しい選挙戦となった。

その過程で自由民主党の政治家が登場したのが、今回の選挙の大きな特徴だ。まず今年2月中旬、医系議員である武見敬三参議院議員が唐澤支持を表明し、同じく西島英利参議院議員も続いた。これに対し、植松陣営は政治家の会長選挙への介入だと強く批判した。一方、植松陣営は、選挙戦終盤になって、植松氏が武部勤自民党幹事長と電話で交わした「自民党と日医との関係は良好」、「参議院議員が役員選挙に介入している点については然るべく対処」という旨の会話を、選挙対策本部のホームページなどで公表し、武部氏の抗議を受けるという一幕もあった。

 選挙後の記者会見で唐澤氏は、「前執行部のように、小泉政権の改革路線に反対して、対話の門戸を初めから閉ざしてしまうのは、医療従事者にとって不幸なこと」だとして、自民党との対話に努めていく姿勢を強調した。また、(1)地域に根づいた医療政策を展開する、(2)政策を行政に対して丁寧に説明し生かしていく、(3)小児科や麻酔科などに見られる医師の不足、偏在を解消していく――の3つの主張が支持されたことを、今回の選挙の勝因として挙げた。

 なお、副会長と常任理事は以下のように決まった。いずれも唐澤陣営のキャビネットの候補者が当選した。(敬称略、カッコ内は立候補時点の年齢と所属・役職、50音順)

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