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私の視点◎9月末申し込み分までは厚労省の補助金が利用可能
コロナ禍だからこそ病棟に患者向け無線LANを!

2021/09/03
武末文男(九州中央病院総合外科部長)

写真 去年の七夕の時に和田氏が撮影した患者さんの短冊

 九州中央病院は福岡市の南部にあり、全室個室で330床を有するがん診療連携拠点病院だ。今回、福岡市内の医療機関としてはいち早く、全ての病室に無料Wi-Fi設備を導入することになった。以前から病棟に無線LANを導入してほしいとの声はあったが、病気の療養に差しさわるとの懸念や、「アメニティー的なものなので全室無料にまでしなくても」との意見があり、導入には至っていなかった。

 しかし、新型コロナウイルスの感染予防対策のために面会が禁止となり、患者さんは家族や親しい人たちとのコミュニケーションすら取れなくなってしまった。それが我慢できずに無理に退院して、在宅で治療を継続する人も珍しくない状況になっている。それすらできない患者さんは、見舞客が1人も来ずに孤独となり、気分が落ち込んでいるのは、病院関係者ならばよく知るところだろう。新型コロナウイルス感染症が流行して、社会生活は一変したが、もっとも様変わりをしたのは医療の現場だ。あまりにも急な変化のために、病気で入院をした多くの方が、ビデオ通話システムを使おうと思ってもパケット代などの通信費の負担の大きさに初めて気がついて我慢しているのが現状だ。

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