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「渦中の国会議員が適応障害」はいけないことか
寄稿◎東徹(蘇生会総合病院)

2019/05/30

東徹(蘇生会総合病院)●ひがしとおる氏。2006年京都大学医学部卒。高知医療センターでの初期研修を経て、京都大学医学部付属病院、大阪赤十字病院精神神経科、いわくら病院に勤務。2017年より現職。

 丸山衆議院議員が適応障害の診断を受け2カ月間の休養をする、ということが物議を醸しています。この件は、これに伴う世間の様々な意見を含めて、精神医療、また医療全体における種々の問題点を論じることができる非常に示唆に富む案件です。

 サルトルはコップからでも哲学はできる、と言ったとか言っていないとか。私は、議員の失言からでも医療は論じることができる、と言ってみることにします。論じるに当たり、より問題点が浮き彫りとなった2つの発言があります。1つは、精神科医でタレントの香山リカ氏のコメントです。もう1つが、維新の会、松井代表の「2カ月出られないなら(議員を)辞めて」という発言です。これらに関する私の見解を述べることから論点を抽出していきたいと思います。

「逃げたいとき」だから「病気と偽装」したのか?
 まずは香山氏のコメントを紹介します。「丸山議員 『適応障害で2か月間の休養必要』」というTBSニュースの記事に対してツイッターで以下のようにコメントしています。

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