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クルーズ旅行に行く患者に伝えたい5つのこと
来住知美(元プリンセス・クルーズ船医)

2018/06/05

きし ともみ氏○洛和会音羽病院で臨床研修、同院の総合診療科・家庭医療科、隠岐島前病院を経て、2016~2017年に米国プリンセス・クルーズで勤務。現在は国立大阪医療センター感染症内科に勤務。家庭医療専門医、総合内科専門医。

 近年、国際化に伴って、持病がありながら海外旅行をする日本人が増加している。中でもクルーズ客船での旅行は、慢性疾患を持つ旅行好きな人にとって最良の旅行手段の一つと言えるだろう。

 なぜならクルーズ客船は、自分の客室に荷物を置いたまま次の目的地に移動できる、いわば「動くホテル」だからである。電車や飛行機を使った旅行のように大きな荷物に苦労することなく、軽装で様々な土地の風景を楽しむことができる。世界一周だと100日を超えるプランがある一方、手軽なものだと1週間程度で近隣の国々に出かける日本発着のプランも出てきている。数は限られるが、車いすのままシャワーを浴びられるようなバリアフリーの客室もある。車いすを使用していたり在宅酸素療法を行っているなど、移動に制約があってもわずかな身体的負担で遠方に旅立てるのだ。

 訪日クルーズ旅客数は2015年に初めて年間100万人を超え、2017年には253.3万人に達した1)。一方、外航クルーズ客船を利用する日本人も年間15万人を超えており2)、クルーズ旅行が海外旅行の手段として普及しつつあることが見て取れる。

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