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海外では診療に役立つスマホサービスが続々登場
臨床現場のあり方変える「モバイルヘルス」

2014/06/27

佐竹晃太氏○さたけ こうた氏。2007年慶應義塾大卒。日本赤十字社医療センターで内科医として勤務後、2012年海外へMBA/MPH留学。ジョンズ・ホプキンス大学院にて医療インフォマティクスを専攻。帰国後に起業し、CureApp代表取締役に就任、モバイルヘルス事業に携わる。MD/MBA/MPHホルダー。

 皆さま、佐竹晃太と申します。私は現在Cadetto.jpで「海外大学院留学への道」という連載コラムを書いていますが、こちらでは「モバイルヘルス」という日本ではまだ比較的新しいトピックについて書きたいと思います。

 まず簡単に私の略歴を申し上げますと、もともとは都内の病院にて内科医として勤務し、その後米国のジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生大学院に留学しました。そこで医療インフォマティクスという比較的新しい分野の学問を学びました。

 中でも特に「モバイルヘルス」という分野の研究をしてきたのですが、そこで感じたことは、この分野は研究と臨床応用含めて、医療界において今後きっと重要な役割を果たす分野となるだろうということでした。実際に、米国や英国でも「モバイルヘルス」は、とても注目を浴びているトピックで、次にくる大きな医療イノベーションの一つの柱となると言われています。

 さて、モバイルヘルスという言葉に馴染みが薄い方もいるかもしれません。モバイルヘルスとはスマートフォンなどの携帯端末を利用して行う医療行為や診療サポート行為を指します。英語で言うと「Mobile Health」となるのですが、海外ではよく「mHealth(エム・ヘルス)」としばしば略されています。

 医療従事者の立場で考えると、モバイルで診療や診断が行われるとなれば、その有効性や安全性を心配に感じると思います。しかし、それに関する研究もアカデミアでは多数行われ、今やモバイルヘルスは、研究から臨床応用のステージにあると言われています。

 現在のところ、モバイルヘルスの活用方法は大きく分けて二つあります。一つは先進国に既にある診療行為をモバイルで行い、より便利に診療できるようにするという使い方、もう一つは医療環境が十分でない発展途上国において、モバイルツールに医療インフラとしての役割を担ってもらうという使い方です。

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