日経メディカルのロゴ画像

医学界のジェンダー平等を考える
なぜ日本の医学部には女性教授がほとんどいないのか(下)
安川康介(米ミネソタ大学病院 内科レジデント)

2011/05/31

 前回の記事では、医学界における男女間の昇進の格差とその原因について考えた。この問題に対し、どのような取り組みが必要だろうか。今回は、考えられる対策について述べたい。

【対策1】女性医師の給与・昇進・職位についての実態調査
 まずは現状を把握すること、そして女性医師の地位が向上しているかどうかを評価するための指標が必要だろう。医学部への入学志願者、入学者数の男女比はどうなっているのか(医師不足が騒がれるようになってから、女性の医学部入学に抑制がかかっていないかどうかも検討しなければならない)。

 教授、准教授などの上位職に女性が何人いて、男性と比較して昇進や給与にどれほどの差があるのかを客観的に把握することは有意義である。米国医科大学協会(Association of American Medical Colleges)は1983年から、米国の各医科大学における女性医師の職位や昇進についての詳細な報告をインターネットで公表している( https://www.aamc.org/members/gwims/statistics/)。日本でも、どこかの団体がイニシアティブをとり、このような情報の収集と開示を行っていくべきである。

この記事を読んでいる人におすすめ