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大丈夫か?朝日新聞の報道姿勢
清木元治(東大医科学研究所所長・教授)

2010/10/26

 平成22年10月15日の朝日新聞朝刊に東大医科学研究所におけるペプチドワクチン臨床試験についての報道があった。

 これに対して、10月20日に41のがん患者団体が厚生労働省で記者会見を開き、我が国の臨床試験が停滞することを憂慮するとの声明文を公表した。朝日新聞は翌日21日に、「患者団体『研究の適正化を』」と題する記事(朝刊38面)を書いている。

 この記事が、記者会見の声明文の真意を伝える報道であれば朝日新聞の公正な立場が評価されるところだが、よく読んでみると声明文の一部分を削除して掲載することにより、声明の意図をすり替えているように読める。声明文の一部をそのまま引用する。

 「臨床試験による有害事象などの報道に関しては、がん患者も含む一般国民の視点を考え、誤解を与えるような不適切な報道ではなく、事実を分かりやすく伝えるよう、冷静な報道を求めます」(全文はhttp://smiley.e-ryouiku.net/?day=20101019などにて閲覧可能)

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