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第5回周産期医療と救急医療の確保と連携に関する懇談会傍聴記
最終日が最終日でなくなった議論
川口恭(ロハス・メディカル発行人)

2008/12/24

 まず報告書案。

 最終日の予定だった。阿真委員が「急遽」欠席。報告書案について事務局が説明。

三浦指導課長
「事前にお送りすると言っていたが、事務局の不手際で事前にお送りできず、この場が初お目見えになってしまった」

 この後で登場した舛添大臣が明かしたところによると、実は岡井座長と厚労省の担当者とで昨晩徹夜したらしい。これだけ世間の注目を集めている懇談会で、しかも歯に衣着せぬ委員が揃った中、事前の調整なしに大丈夫かなあと思ったら、冒頭に舛添大臣

 「私もつい先ほど1時間ほど前に初めて読ませていただいた。よく読んでいただいて、そうは言いながらも色んないいことが書いてある。たとえば6ページの(2)、こういうことはすぐにでも始めていきたい。消防庁ともやっていきたい。やれることは、たちどころにやりたい。

 そうはいっても、今日は時間が限られているし、一気に結論は出ないと思うから、年内を目途と言ってきたけれど、もし様々な議論が出るようなら、メールなどでやりとりして年明けにもう1回やってもと思う。その可能性を持って議論いただきたい。

 というのが国会も1月5日から始まるんで、今日で無理に決めてフラストレーションを残すより、年内を目途と言ってきたけれど、その辺りはフレキシブルにやりたい。この懇談会を全国民が注視しているので、ぜひ皆さんのできるだけ多くの意見をいただきたい、そういう観点からの議事進行をお願いしたい」

 ということで事実上結論が先送りされた。

 阿真委員が欠席したことで、「国民も認めた」形にならなくなったということだろうか。(ちなみに>CBニュースで阿真委員がインタビューを受けていて、なかなかに興味深いことを話している)

 このため議論に遠慮がなくなり、結局半分以上積み残して「あとはメールで集約して、来年早々にもう1回やって、場合によったら次の週にもう1回」となった。既に大枠が決まったかのようなマスコミ報道もされているが、それは上の阿真委員のインタビューを見ても分かるように大いにミスリードだ。ちなみに臨床研修検討会に関しても、検討会で話されていたこととマスコミ報道との間に乖離がある。おいおいご報告していく。今日は、懇談会のやりとりの中で面白かったものを書いておく。

岡井
「現状の問題点の医師不足の部分いかがか」

有賀
「救急医不足のところの3行は書き直した方がいいんじゃないか。救急医を含めた勤務医の不足が正しいと思う」

(略)

藤村
「不足とタイトルになっている。医師が不足しているんじゃなくてポストがないんだ。なり手がないと読まれる。実際には、なりたいのに給料をもらえるポストがないからなってないだけだ。新生児科医になりたくて待っている人もたくさんいる」

岡井
「大事なので入れる。しかし不足は事実だろう」

藤村
「この書き方では、なり手がないという印象になる」

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