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患者の声を医療政策に反映させる勉強会傍聴記
医療基本法制定をめざす動きが進行中だそうです。
川口恭(ロハス・メディカル発行人)

2008/11/25

 不勉強で知らなかったのだが、ことし7月に「患者の声を医療政策に反映させるあり方協議会」という患者団体のサポートシステムを構築するために患者団体が集まった団体(ややこしくて申し訳ない)ができていたらしい。

 で、その団体が勉強会として22日の午前中に「衆議院解散前夜 3政党が医療政策を語る?あなたはどの政策を支持しますか??」というものを、東京・日本橋の日本製薬工業協会(製薬協)会議室で開いたので行ってきた。3党を代表して、自民、公明、民主の医療政策を担当する国会議員が来るという。

 先だって行われた「現場からの医療改革推進協議会」と全く同様に、良くも悪くも現在の最先端と限界との両方が見えた会合だった。

 冒頭に協議会代表世話人の長谷川三枝子・日本リウマチ友の会会長が挨拶。「昨晩まで交渉したが、自民党がどうしても都合がつかないということだった」。いきなりビックリさせられる。

 第一には、自民党どういうつもりだ、ということ。参加しないと判断した人間の頭の中身を覗いてみたい。

 第二には逆に、きちんと話もついてないのに、3党の国会議員が来ると各方面に案内を出しちゃったのか?ということ。たしかに後で見たら、(予定)と書いてあったけれど、そんな不誠実なことをやっても患者だから許されるというのはおかしいと思うし、後を読めば分かるように、そもそも協議会は必ずしも患者だけで構成されているわけではなく、かつ、法律を作らせようという話(蓋を開けてみたらそういう話で、看板と中身との乖離が激しく、その辺りも自民党に蹴られた理由でないかと思うのだが)をする時に、そんな甘いことでできるはずないだろうと思った。が、まあ、その話はこの辺にして先へ進もう。

 続いて協議会の副代表世話人という伊藤雅治・全国社会保険協会連合会理事長が、なぜ医療基本法が必要か、というプレゼンテーションをした。ここでも内容そのものの前に目が点である。

 伊藤理事長は、ご存じの方も多いと思うが厚生省の元医政局長であり、医療政策立案の最高責任者だった人だ。現役の時にはできなかったけれどOBになったらできるということか?OBになったら考えが変わったということか?さらに、そんな人がついていて、どうして自民党に断られる?

 頭の中に???を残したまま、中身の紹介に移ろう。

 「医療基本法の中身についてはこれから議論していくことだが、なぜこの問題にあり方協議会が取り組むことになったか説明したい。東大の医療政策人材講座というものがあって、その構成メンバーは医療提供者、患者団体関係者、ジャーナリスト、法律家、研究者などだが、私もその2期生である。

 その2期では『医療政策に患者の声を反映させていくにはどうしたらいいか』をテーマに検討した。具体的には平成18年度の医療制度改革の立案過程を検討した。その結果、政策の検討過程について患者・市民の参画の度合がバラバラであり、社会保障審議会医療保険部会のように患者・市民代表が1人も入っておらず公聴会もパブコメも実施してないというのもあった。

 こうした状況を打開するには、各論の議論の場でなく、基本方向を決める場が必要でないか、そこに患者・市民も参画する必要があるだろうということになって、しかしながら、そのためには患者団体も疾病横断的に組織されたものが必要であろうということで、製薬協の支援も得て、あり方協議会を設立した。

 その後医療政策人材講座の4期生が医療基本法について検討してくれて、それに関しては前回の勉強会で講演してもらったところだ」

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