日経メディカルのロゴ画像

第3回臨床研修制度のあり方等に関する検討会傍聴記
おや、風向きが変わったか?
川口恭(ロハス・メディカル発行人)

2008/11/21

 厚生労働省と文部科学省合同の『臨床研修制度のあり方等に関する検討会』の第3回会議が18日に開催された。終わって1時間後に後期研修の班会議もあって、そちらに参考人として出てきた検討会委員の小川彰・岩手医科大学学長が、「4回目には結論を出そうかということになっているのだが、なかなか難しいかもしれない」と述べたように話は拡散してまとまりを欠いた。今まで2回何も発言をしなかった矢崎義雄・国立病院機構理事長も生き返ったかのように弁舌を奮った。

 肝心の舛添大臣は、国会中とあってか出席せず。大臣の「2年を1年に短縮プラン」は日の目を見ないのかもしれない。

 参考人は、下條文武・新潟大学長、平出敦・京都大医学教育推進センター長、福田康一郎・医療系大学間共用試験実施評価機構副理事長の3人。

 最初に、学生や研修医、指導医などに対する臨床研修アンケートの途中経過が速報として報告された。まだ途中で地域にも偏りがあるので、と説明は省略。次回詳細の報告があるとのこと。

武藤
「回答率がずいぶんと違って、特に初期研修医が低い。どうしてこうなっちゃうのか、一番意見を聞きたいところなのに。指導医とか院長とか教育を与える人は熱心だけど、受ける人は反応してないではないか。こんなものを出されて、それに基づいて議論と言われても、すぐには受け取れない」

事務局
「初期研修医については、病院によってどの程度の数を配布したのかも見た上で、改めてご報告していきたい」

 参考人3人の陳述は資料を掲載することで代える。下條参考人の資料は多いので、一部抜粋のうえ3分割する。(その1)(その2)(その3)平出参考人資料福田参考人資料。その後に全国医学部長病院長会議が昨年9月に出した提言についての説明。

小川(彰)
「要約したものが資料の1頁目から3頁目にあって、その8項目が最も重要な提言。1は、クリニカルクラークシップをやろうというかけ声はいいのだけれど、全然進まないのは法的な裏付けがないから。で、2を担保するものとして何らかの資格がほしい。

 3は、4年から5年に行く時に福田先生ご説明の共用試験が行われて、ここで知識は問われて、そこをパスしたら5年、6年と実技と接遇の問われる実習へと入っていくわけだが、ところが6年に国家試験があって、5年6年が知識の復習に追われて整合性がない。(中略)

 全国の大学の学部長80名、院長80名の少なくとも160名の総意でこういうものをまとめたのだから、これに沿って臨床研修を見直してほしい」

この記事を読んでいる人におすすめ