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医療者の大多数は反対または要修正
厚生労働省第3次試案に対するパブリックコメントの分析
木内淳子(大阪船員保険病院麻酔科部長)、客野宮治(大阪船員保険病院泌尿器科部長)、江原一雅(神戸大学医療安全室副室長)

2008/09/01

※ 文章中の図1から図4は、こちらを参照ください。

 厚生労働省は、2008年4月3日に医療安全調査委員会に関する「医療安全の確保に向けた医療事故による死亡の原因究明・防止の在り方に関する試案―第3次試案」を公表し、この試案に対するパブリックコメントを募集した。

 また6月には公募したパブコメを、厚労省のホームページで公表した。さらに、6月3日には、その改訂版である「医療安全委員会設置法案(仮称)大綱案」が公表され、これに対するパブコメが募集され、現在も募集中である。

 今回、厚生労働省ホームページに公表された、7月末の時点までに提出された第3次試案に対するパブリックコメントを分析した。


(1)集計結果
 公表された意見は、団体58件、個人404件であった。

 試案に賛成するもの(以下賛成と略す)、修正を求めるもの(以下修正)、反対するもの(以下反対)、態度不明のもの(以下不明)として分類した。

I、団体
 団体でみると、賛成、修正、反対がほぼ同数に分かれた(図1)。医療側の団体のみでみると、賛成15%、修正36%、反対49%で、約8割以上が反対または修正であった(図2)。団体の種別で分類すると結果は下記の如くになった。

1)学会:応募した学会は13であり、表明した意見により以下のように分類した。

 賛成2:日本外科学会、日本心臓外科学会
 修正6:日本医学会、日本胸部外科学会、日本脳神経外科学会、日本病理学会、日本内科学会および内科関連12学会、日本臨床細胞学会
 反対5:日本救急外科学会、日本産婦人科学会、日本集中治療医学会、日本麻酔科学会、日本脳卒中学会

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