このたび大韓民国(韓国)に、カトリック医科大学病院を訪問する機会を得たのでここに報告します。韓国では、ソウル大学附属病院、カトリック医科大学病院、現代(ヒュンダイ)病院、延世(ヨンセイ)病院、三星(サムスン)病院が、5大病院グループです。2つの大学病院と3つの企業を背景にした病院です。
カトリック医科大学訪問のきっかけは、以前報告した韓国血液患者会との交流の際に、韓国の患者から「韓国の白血病患者の4割がカトリック病院にかかっている」と聞いたことにあります。
韓国の国土や人口(約4800万人)はいずれも日本の約3分の1ですが、それでもなお4割の患者が集まるというのは驚くべき事実です。
2008年7月24日、カトリック医科大学病院血液内科のDong-Wook Kim教授と面談しました。カトリック医科大学には附属病院がいくつかあり、Kim教授の勤めるカトリック医科大学ヨイド病院は建物自体も古く、来年5月には血液内科全体が新しい病院に移動予定だそうです。
現在の建物は、かつては韓国一の高さを誇り観光名所でもある金色のビル(63ビル)の傍にあります。その病院の3階の一角にKim教授の研究室がありました。
Kim教授はカトリック医科大学卒業、同大学にて博士号を取得し、アメリカ留学を経てカトリック大学医科大学教授、現在はカトリック大学医科学研究員分子遺伝子研究所所長です。複数の学会理事と国際委員会の委員を兼務し、特に現在はアジア慢性骨髄性白血病研究委員会会長として、慢性骨髄性白血病の登録に力を入れています。
これは、慢性骨髄性白血病患者登録が世界規模で始まっていることが背景にあります。アジア慢性骨髄性白血病研究委員会の会長であるKim教授は、同時にアジアの代表として、アジア各国の慢性骨髄性白血病登録を進めています。
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