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「医療/公衆衛生×メディア×コミュニケーション」第12回 ヘルスコミュニケーションに携わる人たち<2>
アイディアができるまで。
林英恵(「臨床+α」広報・渉外担当)

2008/08/22

 前回に引き続き、ヘルスケアコミュニケーションエージェンシーでどのようにキャンペーンが組み立てられていくのか、またその過程でどのような要素が必要なのかをお話ししたいと思います。

【コミュニケーションエージェンシーでの仕事】
 前回、広告代理店と呼ばれるコミュニケーションエージェンシーでは主に3つの部署がそれぞれの役割を持って疾患啓蒙等含めたコミュニケーションプランの開発を行っているとの説明をしました。

 アカウント(営業)と呼ばれる部署が、クライアント(依頼主)含めた外部とのコンタクト、内部のチーム編成およびスケジュール管理などのマネジメント、さらに開発されたプランの実行などを行います。

 そして、プランニングと呼ばれる部署はキャンペーン等の具体的な企画をします。また、クリエイティブと呼ばれる部署は、デザインとアートを担当していく部署で、プランナーらが練った戦略・企画書を形にしていきます。これらの連携でキャンペーンが出来上がっていきます。

 コミュニケーションエージェンシーの仕事は、アイディアが勝負です。パン屋さんがパンを売ることと同じく、私たちの仕事は、アイディア(企画)を売ることです。この仕事に携わるまで、私にとってコミュニケーションエージェンシー(広告代理店)の仕事は謎だらけでした。

 時には15文字に満たないキャッチコピー(広告上で使われる告知の文句のこと)がテレビ、新聞、または駅などの壁一面に登場します。この15文字が最終的な結果として、人の心をとらえ、何かの形でその人の人生を変えるような文句になるとしたら、誰が、どのように、どういう手順を踏んでそのアイディアが生み出され、形になっていくのかというのは、私の中の大きな疑問でした。

 一人の天才的な人が、その人のひらめき(この場合のひらめきは思いつきに近い)でそのようなアイディアを生み出すのか。もしくは、他にやり方があるのか・・・。

 答えは、「ひらめき」を支える多数の論理的なデータによってアイディアが生み出されるのだということでした。

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