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『安心と希望の医療確保ビジョン』具体化に関する検討会 第1回会議傍聴記
要するに、医療行政の病巣を診断する検討会だ
川口恭(ロハス・メディカル発行人)

2008/07/28

 15日午前中の閣議後に舛添厚生労働大臣が会見で発表し、その2日後の夕刻に新しい検討会が開かれた。

 タイトルは『「安心と希望の医療確保ビジョン」具体化に関する検討会』。何とも急な話だし、あれ、ビジョン会議ってこの間終わったんじゃなかったっけ、とも思う。

 確認してみると、この前まで開かれていたのは『「安心と希望の医療確保ビジョン」会議』。ちょっとだけ違う。

 で、政治側のメンバーは変わってないけれど、医療側・市民側メンバーは総入れ替え。

 誰が新検討会のメンバーなのかは、こちらをご参照いただきたい。県立柏原病院小児科を守る会代表の丹生さんは今回欠席。「守る会を通して学んだことや希望を伝えたい」とメッセージを寄せた。

 さて、検討会のタイトルを見ただけだと、何がどう違うのか、なぜ改めて検討会を設置する必要があるのか今イチよく分からなかったのだが、以下の大臣の趣旨説明を聴いて、「ああそう来たのか」と思った。

 そして会議最後の大臣発言を聴いて、「おおそう来るのか」と楽しくなった。ということで皆さんにも検討会の模様をお楽しみいただきたい。

舛添
「ご承知のように安心と希望の医療確保ビジョンが先般策定された。このビジョンには3つのポイントがある。

(1)医師数を増やす
(2)地域ネットワークの再生
(3)柏原病院の小児科を守る会のように患者・国民に参画してもらう。

 この3つの視点を来年度予算策定に向けて具体化していかなければならない。医師をどれ位増やせばいいのか。偏在を解消するにはどうしたらよいのか。スキルミックスにはどうしたらよいのか。看護師のスキルを上げて医師の仕事を一部肩代わりできる方がよいのか、あるいはよくないのか、した方がよいならどうするのか。

 患者と医療者の信頼関係を何とかするためにメディエーター、和田先生にも来ていただいているが、どういう形がいいのか。岡井先生、海野先生に来ていただいたのは産科をどうするのか。高久先生、小川先生、嘉山先生には、それぞれ自治医大、私立大、地方の国公立大から来ていただいていてバラエティに富む。同じ医学教育でも全部違うと思う。

 それぞれに対応できるようなキメ細かな施策をして、それにどれ位の予算いるのかやっていきたい。

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