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「医療/公衆衛生×メディア×コミュニケーション」第11回 ヘルスコミュニケーションに携わる人たち<1>
アカウントと、プランナーと、クリエイティブ。
林英恵(「臨床+α」広報・渉外担当)

2008/07/23

 前回と前々回の二回は、ヘルスケアコミュニケーションエージェンシーの歴史や現在、そしてこれから求められる役割について話しました。今回はエージェンシーの中にどのような職種と仕事があり、どのような仕事が各専門家に求められているのかということについて説明していきたいと思います。今回はその第1回。

 主に、広告代理店(通常エージェンシーと呼ばれる)には、3つの仕事があります。

 アカウントと呼ばれる営業職。プランニングと呼ばれる企画立案に関する専門職。そして、クリエイティブと呼ばれるアート・デザインに関する職種です。

 医療系広告代理店には、これらの専門職種に、メディカルエディターと呼ばれる医療系の文書の作成・編集など行う人たちが加わります。これらの人々は企業によって異なりますが、クリエイティブに配属されたり、編集職専門で部署があったりなどします。
(これ以外にも様々な職種がありますが、大まかにこの三つが基本だということでこれらを明記しておきます)。このような専門集団によって、一つのキャンペーンが作られます。

 次に、これらの職種について、具体的に、疾患啓蒙等のキャンペーンが催されるときにどのような手順でどのような役割が機能していくかについて例をあげながら説明していきたいと思います。

 まず、依頼主(政府組織や企業等)からブリーフィングと呼ばれるキャンペーンについての概要の説明を受けます(こちらから提案していくこともあります)。この時点では、○○についての啓蒙をしたいという依頼主の意思表示のような形だけの場合から、予算やマーケティングプラン等(製品が関わってくる場合)、コンセプト(どのようなキャンペーンを行いたいかというイメージ)等が加わる場合もあります。

 このような説明を受けて、最初に動き出すのが「アカウント」と呼ばれる職種です。日本語では「営業職」という言葉で訳されることが多いです。

 しかし、メーカー等の営業出身者によると、通常のメーカー等の営業(セールス)の職務内容と広告代理店の営業は異なるようです。広告代理店では、このアカウントには主に3つの役割があります。

(1)依頼主との窓口(contact)、
(2)社内チームの統制とスケジュール及び、予算/売り上げ等の金銭的な管理(management)、
(3)提案されたキャンペーンの遂行(execution)

です。

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