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5月3~9日の「話題になった論文」
MRIを用いた新しい画像診断技術の論文が注目を集める

2021/05/18

 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。

 5月3~9日に最もツイートされた論文は、Lancet誌の「Impact and effectiveness of mRNA BNT162b2 vaccine against SARS-CoV-2 infections and COVID-19 cases, hospitalisations, and deaths following a nationwide vaccination campaign in Israel: an observational study using national surveillance data」で8987件だった。世界に先駆けて16歳以上の全国民を対象にワクチン接種を進めたイスラエルの論文報告は、これまでにも何度か話題になっている。今回の論文は、2021年1月24日~4月3日までのデータをまとめており、この時点で接種対象者の72.1%をカバーできたとしている。現在、日本でも用いられているファイザーのBNT162b2ワクチンは、SARS-CoV-2無症候感染、COVID-19発症、入院、重症化、死亡の全てに予防効果を示しており、 B.1.1.7変異株にも有効だったと報告している。


 画像診断技術の進歩は目覚ましいことを再認識させてくれる論文が、放射線科領域の「3D amplified MRI(aMRI)」だ。ツイート数は369件。amplified MRIとは、MRI検査画像と動画作成技術を組み合わせる方法だ。組織の動きを可視化するのに適した技術で、例えば心臓の拍出に伴って脳内の組織がどんな動きをしているのか、矢状断の動画で見ることができる。この技術をさらに3次元の画像データに応用する方法を紹介したのが今回の論文だ。論文に添えられた画像を見ると、新しい技術が今後どのように使われていくのか期待が膨らみそうだ。

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