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33歳女性のCOVID-19患者における急性壊死性脳症および心筋炎
Neurology Neuroimmunology & Neuroinflammation誌より

2020/09/17
平山幹生(春日井市総合保健医療センター参事)

 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染による神経学的合併症のケースリポートである1)。33歳の女性、以前は健康であったが、全身てんかん重積状態で入院した。入院4日前、全身倦怠感、発熱、頭痛、鼻づまりを発症していた。入院時、昏睡状態(Glasgow coma scale 5 [E1 / V1 / M3])、体温38.6℃、血圧100/60mmHg、頻脈(145回/分)、および頻呼吸(35回/分)、低酸素血症(SpO2 80%)。緊急挿管され、人工呼吸を開始し、発作抑制のためにミダゾラムとバルプロ酸の静注を受けた。胸部X線写真では軽度な浮腫が認められた。最初の血液検査の結果は、心筋酵素の上昇を示した。高感度トロポニン-I 2210pg/mL、プロブレインナトリウム利尿ペプチド992pg/mL、クレアチンホスホキナーゼ1858mcg/L、そしてクレアチンキナーゼ-MB 22.5ng/mL。白血球数1万4550/μL、絶対的リンパ球減少で0.92/μLだった。プロカルシトニンと乳酸は正常だったのに対し、CRPと赤沈レベルは高かった。ECGは、洞性頻脈とびまん性STセグメントの上昇を示した。ベッドサイド心エコー検査では、左心室駆出率(29%)は低く、心嚢液が少ないびまん性心筋ジスキネジアを示した。頭部CTでびまん性脳浮腫を認めた。

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