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NEJM誌から
最も相同性が高いのはコウモリのSARS様コロナウイルス
2019-CoVのゲノム配列解析を報告した論文

 2019年12月に、中国湖北省武漢市の海鮮卸売市場と関連づけられる原因不明の肺炎患者が見つかった。2019年12月31日に、中国疾病対策予防センター(CDC)は、迅速対応チームを武漢市に派遣し、湖北省と武漢市の保健局と共に疫学調査と原因究明を推進した。この作業に参加したCDCのNa Zhu氏らは、肺炎患者から2019-nCoVを検出し、ゲノム配列を分析、ウイルス培養にも成功した。NEJM誌電子版に2020年1月24日に報告された論文には、それらのデータと共に、3人のうちの2人の患者の臨床的特徴も記述されている。

 2019年12月27日に武漢の1病院に入院した重症肺炎の成人患者3人を分析にした。患者1は49歳女性、患者2は61歳男性、患者3は32歳男性だった。臨床プロファイルが入手できたのは患者1と2の2人だった。

 患者1は、海産市場で働く小売業者で、基礎疾患は保有していなかった。12月23日から、37~38度の発熱と咳、胸部不快感があり、4日後には咳と胸部不快感が悪化したが、熱は下がった。CT画像に基づいて肺炎と診断された。その後回復し、2020年1月16日に退院した。

 患者2は、海鮮市場をしばしば訪れていた。12月20日に発熱と咳を訴えた。7日後に呼吸窮迫を呈し、その後2日にわたって悪化したため機械的換気を開始したが、1月9日に死亡した。

 患者3は回復して、1月16日に退院した。

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