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NEJM誌から
家族性高コレステロール血症患者の長期成績
小児期からスタチン治療を開始した患者は親世代よりもアウトカムが良好

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 オランダAmsterdam大学病院のIlse K. Luirink氏らは、プラバスタチンとプラセボによる2年間のランダム化比較試験(RCT)に参加した家族性高コレステロール血症(FH)の小児患者を約20年間追跡し、スタチン治療を継続した患者では頸動脈内中膜肥厚が遅くなり、両親の世代よりも40歳未満での心血管イベントや死亡リスクが低かったと報告した。結果はNEJM誌2019年10月17日号に掲載された。

 FHは、常染色体優性遺伝形式をとる疾患で、LDL-cが大きく上昇し、早発性の心血管疾患のリスクが増加する。欧米のガイドラインは、8歳または10歳でスタチンによる治療開始を推奨している。しかし、スタチン療法を長期間継続したFHの小児患者が成人になるまで追跡して、心血管疾患リスクを評価した研究はほとんど行われていなかった。そこで著者らは、小児期に使用を開始したFH患者を長期追跡して、頸動脈内中膜肥厚の進行(無症候のアテローム性動脈硬化症の進行の程度を示す)への影響と、心血管アウトカムを評価することにした。

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