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NEJM誌から
セレラキシンは心不全の転帰を改善できない
180日間の心血管死亡と5日以内の心不全の悪化にプラセボ群と差なし

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 急性心不全患者を対象に、組換えヒト・リラキシン-2製剤であるセレラキシンを使用する二重盲検のランダム化比較試験RELAX-AHF-2を実施したイタリアBrescia大学のMarco Metra氏らは、入院初期からセレラキシンを投与しても、180日間の心血管死亡と5日以内の心不全の悪化のリスクは減少していなかったと報告した。結果はNEJM誌2019年8月22日号に掲載された。

 リラキシンは妊娠中に分泌されるホルモンで、血管拡張作用や抗炎症効果があり、心血管系や腎機能の保護などに貢献している。先に行われたRELAX-AHF試験では、セレラキシンが急性心不全患者の症状軽減と転帰の向上に役立つ可能性が示されていた。しかしRELAX-AHF試験では、患者の死亡に対する影響は検討されていなかったため、著者らはRELAX-AHF-2試験を行い、急性心不全患者に対する早期からのセレラキシン投与が心血管死亡と心不全の悪化に及ぼす影響を検討することにした。

 対象は、急性心不全で入院した18歳以上の患者のうち、息切れがあり、胸部X線画像に血液うっ滞が認められ、血漿中のナトリウム利尿ペプチド濃度が上昇しており、軽症から中等症の腎機能障害(eGFRが25

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