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NEJM誌から
COPD急性増悪患者の抗菌薬は安全に減らせる
CRPのポイントオブケア検査が目安として役立つ

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 英国Oxford大学のChristopher C. Butler氏らは、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の急性増悪でプライマリケアを受診した患者を対象に、数分で結果が出るC反応性蛋白質(CRP)のポイントオブケア検査(POCT)に基づいて治療を行うと、治療成績を損ねることなく不要な抗菌薬処方を減らすことができたと報告した。結果はNEJM誌2019年7月11日号に掲載された。

 COPDの急性増悪で入院した患者を対象にした研究では、急性増悪の原因が感染症ではないと考えられる患者が約2割含まれていた。しかし、COPDの急性増悪に対して抗菌薬を処方するかどうかは、臨床症状のみに基づいて判断されることが多く、呼吸困難、痰量の増加、膿性痰の増加などの症状の評価は、主観性が高く、抗菌薬なしでも安全に治療できる患者を予測する精度は低い。

 CRPのPOCTの実施は、急性増悪を起こしたCOPD患者に対して害を及ぼすことなく、不必要な抗菌薬投与を減らせる可能性がある。CRPが40mg/L未満のCOPD急性増悪患者を対象に、抗菌薬またはプラセボに割付け、臨床的治癒率を比較した1件のランダム化試験では、両群間に差は見られなかった。そこで著者らは、この検査をうまく活用すれば、プライマリケアでの

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