救急受診患者の心筋梗塞を除外するためには、臨床症状と心電図所見に加えて、心筋トロポニンの複数回の測定が欠かせない。ドイツHamburg大学Heart CenterのJohannes T. Neumann氏らは、受診時すぐと時間を置いて再測定した高感度トロポニンIまたはTの値、測定時間間隔を用いて、心筋梗塞の確率と受診から30日以内のアウトカムを予測するツールを開発した。詳細は、NEJM誌2019年6月27日号に報告された。

 臨床症状と心電図に加え、高感度トロポニンアッセイが登場して、心筋梗塞の除外診断に大きな役割を果たしたため、これらを用いた急性期のトリアージアルゴリズムが作成されるようになった。しかし、運用上の問題点もいくつか残っている。例えば、急性心筋梗塞とそれ以外の理由による心筋損傷を区別することは難しい。初回測定は通常、受診後すぐに行われるが、2回目の測定(1~6時間後)の最適のタイミングは明確になっていない。また、心筋梗塞ではなかったが、高感度トロポニン高値が続いている患者の長期的な予後は明らかではなかった。

 著者らはこれらの課題に取り組むために、受診時と2回目の高感度トロポニン濃度の測定値

高感度トロポニン2回測定のリスク予測ツールの画像

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