米国Yale大学のKevan C. Herold氏らは、家族が1型糖尿病と診断されている糖尿病発症リスクが高い人々を対象に、抗CD3モノクローナル抗体のteplizumabまたはプラセボを投与するフェーズ2試験を行い、teplizumabは1型糖尿病の発症を遅らせる効果が見られたと報告した。結果はNEJM誌電子版に2019年6月9日に掲載された。

 1型糖尿病は慢性的な自己免疫疾患で、インスリンを産生するβ細胞が破壊されるため、患者は生涯にわたってインスリンを補充しなければならない。いくつかの免疫療法が、1型糖尿病と診断された患者のインスリン産生能力の喪失を遅らせることが報告されているが、糖尿病診断前の患者の臨床的な進行を遅らせることができるかどうかは、明らかではなかった。

 そこで著者らは、teplizumabの糖尿病発症に対する影響を調べる二重盲検のフェーズ2試験を実施した。2011年7月から2018年11月まで、米国、カナダ、オーストラリア、ドイツで行われたTrialNet Natural History Studyに参加した人の中から、親族に1型糖尿病患者が存在するが、その時点では糖尿病を発症しておらず、6カ月以内に行われた2回の検査の両方で糖尿病関連自己抗体が2種類以上検出され、52日

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