患者が妊婦の場合、肺塞栓(PE)の疑いに対するCT肺血管造影や肺換気血流シンチ検査をできるだけ安全に回避したい。オランダLeiden大学医療センターのLiselotte M. van der Pol氏らは、あらゆる年齢の男女を対象にして考案された診断アルゴリズムYEARSは、妊婦にもうまく適用できるかどうかを検討し、従来法より多くの患者に対してPEを安全に除外できると報告した。詳細は、NEJM誌2019年3月21日号に掲載された。

 急性のPEは、西欧諸国における妊産婦死亡の主な原因の1つだ。Dダイマー値はマーカーとして重要だが、PE診断における特異度と感度は低いため、PEが疑われた妊婦は、原則としてCT肺血管造影または肺換気血流シンチグラフィを受ける。これらの検査により、妊婦と胎児は造影剤や被曝の影響を受けることになる。妊娠していない女性の場合には、PE疑い例におけるPE有病率は15~20%だが、妊婦では5%以下と少ないことから、被曝を回避できる妊婦用の除外診断アルゴリズムの必要性は高かった。

 最近提案されたYEARSアルゴリズムは、従来のアルゴリズムよりもCT血管造影を回避可能な患者を14%増やすことができたと報告されてい

妊婦の肺塞栓を安全に除外するアルゴリズムの画像

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