スタチンだけではLDLコレステロールが目標域まで下がらない患者が少なからず存在する。英国Imperial College LondonのKausik K. Ray氏らは、最大耐用量のスタチンを使用してもLDLが高い患者に対して、ベンペド酸またはプラセボを併用して比較するフェーズ3試験を行い、1年間の投与で有害事象を増やすことなくLDLを下げることができたと報告した。結果はNEJM誌2019年3月14日号に掲載された。

 低分子薬のベンペド酸は、スタチンのターゲットであるHMG-CoA還元酵素よりも、コレステロール合成経路の上流でATPクエン酸リアーゼを阻害することによりLDLを低下させる。ベンペド酸そのものはプロドラッグで、肝臓に存在する極長鎖アシルCoAシンテターゼ1による活性化を必要とする。ほとんどの末梢組織にはこの酵素は存在しないため、ペンベド酸の活性の発現は肝臓に限定される。

 250人までの患者に最長12週間投与した試験では、ベンペド酸がLDL値を低下させること、安全性のプロファイルは良好であることが示されていた。そこで著者らは、ペンベド酸を1年間にわたって投与し、安全性と有効性を評価する二重盲検のフェーズ3 CLEAR Harmony試験を行うこととした。

スタチンで効果が不十分な患者にベンペド酸の画像

ログインして全文を読む