米California大学San Francisco校のJeffrey E. Olgin氏らは、心筋梗塞を起こした駆出率が低い患者が、植込み型除細動器の適応になる前の期間にウェアラブル除細動器を使用すれば、不整脈による死亡を減らせるかどうかを調べるランダム化対照試験VESTを行ったが、対照群に比べ不整脈による死亡を有意に減らすことはできなかったと報告した。結果はNEJM誌2018年9月27日号に掲載された。

 心筋梗塞を起こした駆出率35%未満の患者は、心室頻拍や心室細動を起こす可能性が高く、植込み型除細動器の使用が検討される。しかし、梗塞直後から除細動器を使用した試験では生存利益を示せなかったため、心筋梗塞後40〜90日までは除細動器は禁忌の扱いになっている。ガイドラインでは、この期間中にウェアラブル除細動器の適応があるとしているが、実際に着用した患者の死亡率を減少するかどうかは確認されていなかった。そこで著者らは、ウェアラブル除細動器の有効性を検討するランダム化対照試験VESTを計画した。

 対象は、心筋梗塞で入院した駆出率が35%以下の患者。駆出率は、発症から8時間以上経過してから測定した。血行再建術を受けた

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