左心側の感染性心内膜炎患者は、一般にガイドラインにそって、最長で6週間抗菌薬を静注する。デンマークCopenhagen大学Herlev-Gentofte病院のKasper Iversen氏らは、多施設参加のランダム化試験POETを実施し、初期治療で病状が安定している患者は、抗菌薬を経口投与に切り替えても治療成績は劣らなかったと報告した。結果はNEJM誌電子版に2018年8月28日に掲載された。

 心内膜炎で入院した患者の多くは当初、集中治療を受ける。院内死亡率は15~45%で、約半数の患者が外科的な治療を受けると報告されているが、死亡を含む合併症のほとんどは入院初期の短期間に発生する。しかし、この期間を無事に過ごしても、抗菌薬の静脈内投与が完了するまでは、入院し続ける患者が多い。抗菌薬を経口投与に切り替え可能なら、より速く退院できる可能性がある。しかし、感染性心内膜炎を経口抗菌薬で治療した場合の有効性と安全性のデータは限られている。そこで著者らは、臨床的に状態が安定した患者なら、経口抗菌薬治療に切り替えても、有効性と安全性は劣らないという仮説の検証を試みた。

感染性心内膜炎で抗菌薬投与ルート変更の試みの画像

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