安定型の胸痛を訴える患者を登録して、標準ケア、または標準ケアとCT冠動脈造影(CTA)に割り付けて追跡した、SCOT-HEART試験の参加者の転帰を5年後まで追跡したところ、CTA併用群では、5年間の侵襲的冠動脈造影または血行再建術を増やすことなく、冠疾患死亡または非致死的心筋梗塞の発生率が有意に低下していた。SCOT-HEART Investigatorsのメンバーである英Edinburgh大学のDavid E. Newby氏らは、結果をNEJM誌電子版に2018年8月25日に報告した。

 安定型の胸の痛みを訴える患者には、通常、心電図、心筋シンチグラフィ、心エコー、MRIなどの非侵襲的な検査が行われる。これらの検査は、冠疾患の診断に役立つとともに、患者の予後に関する重要な情報を提供する。近年、そうした患者に対するCTAの適用が増えている。CTAの冠疾患診断の感度と特異度は高く、CTA実施から2年以内の評価では患者の転帰に向上が見られたと、SCOT-HEART試験などが報告していたが、冠イベントに及ぼす、より長期的な影響は明らかではなかった。

 そこで著者らは、スコットランドの12施設で、安定した胸痛を訴える患者を登録し、CTAの適用が臨床転帰に及ぼす影響を調べた、

胸痛評価にCTアンギオを追加するメリットは?の画像

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