尿崩症の診断に用いられる間接的な水制限試験は、原理はシンプルだが、技術的に難しく診断精度はあまり高くない。独Leipzig大学のWiebke Fenske氏らは、高張食塩水で刺激し血漿コペプチンを測定する方法が、水制限試験より検査特性に優れ、鑑別診断に役立つと報告した。結果はNEJM誌2018年8月2日号に掲載された。

 多尿は、基本的に異なる3つの状態、抗利尿ホルモンであるアルギニンバソプレシンの産生と分泌が不十分(中枢性尿崩症)、アルギニンバソプレシンの抗利尿活性に対する腎臓の反応が低下している(腎性尿崩症)、主に過剰な水分摂取に起因する(原発性多飲症)が原因で生じる。それぞれ適用される治療は異なり、選択を間違えると重度の合併症が生じる可能性もあるため、鑑別は重要だ。

 コペプチンはアルギニンバソプレシン前駆体のC末端断片で、ex vivoでの安定性が高く測定が容易なため、アルギニンバソプレシンの代替マーカーとして利用できる。そこで著者らは、高張食塩水で刺激してから血漿中のコペプチンを測定する方法と、水制限試験の診断精度を比較することにした。

尿崩症の鑑別は血漿コペプチン測定が優秀の画像

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