重症のアルコール性肝炎に対する治療薬として、欧米のガイドラインで推奨されている2剤に、生命予後の改善効果が見られないことが明らかになった。約1100人の重症アルコール性肝炎患者を対象に行われたプラセボ対照試験STOPAHで、ステロイド薬のプレドニゾロン(商品名プレドニン他)と、日本では脳循環代謝改善薬として1998年まで販売されていたペントキシフィリン(承認取り消し前の商品名はトレンタール)を単独または併用で28日間投与した患者でも、90日後および1年後の死亡率はプラセボ群と変わらなかった。
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NEJM誌から
アルコール性肝炎推奨2剤、生命予後改善せず
プレドニゾロンとペントキシフィリン、どちらも90日後と1年後の死亡率を減らさないことが判明
2015/05/12
大西淳子=医学ジャーナリスト
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