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NEJM誌から
sofosbuvirとリバビリンの併用がHCVジェノタイプ1~3感染者にSVRを誘導
ニュージーランドでのElectron試験の結果

 新たな経口プロテアーゼ阻害薬sofosbuvirリバビリンを併用することで、治療歴のないジェノタイプ1~3のC型肝炎ウイルス(HCV)感染者の持続的ウイルス陰性化(SVR)を達成できることが、無作為化試験で示された。ニュージーランドAuckland City HospitalのEdward J. Gane氏らが、NEJM誌2013年1月3日号に報告した。
 
 第一世代のHCVプロテアーゼ阻害薬の登場は、多くの患者に利益をもたらしたが、ジェノタイプ1感染者で治療歴のない人々の約4分の1や、治療歴はあるが治療に反応しなかった患者の約7割には、プロテアーゼ阻害薬ベースの治療は奏効せず、患者はSVRを達成できない。また、ジェノタイプ2または3感染者への適用が承認されている直接作用型抗ウイルス薬はない。

 現在のところ、HCV感染に対する標準治療は、24~48週間のインターフェロン(IFN)αの投与となっているが、週1回の皮下注射が必要になる上に、インフルエンザ様の症状やうつ、疲労感、血球減少症などの深刻な有害事象を引き起こし得るため、IFNを用いない治療レジメンを求める声が高まっている。

 著者らは、HCVのポリメラーゼを阻害する直接作用型のヌクレオチド系阻害薬sofosbuvir(開発名はGS-7977)のジェノタイプ1、2、3感染者に対する有効性と安全性を、低用量IFNと併用するレジメン、またはIFNを含まないレジメンにおいて評価する、オープンラベルのフェーズ2a試験Electronを実施した。

 患者登録は、2010年12月から2011年12月まで、ニュージーランドで行った。19歳以上の男女で、HCVの慢性感染がある(血清HCV RNA量が5万IU/mL超)が、肝硬変ではない人々を登録した。

 試験の第一段階では、HCVのジェノタイプ2または3に感染している、治療歴のない患者40人を、4通りのレジメンに1対1対1対1で割り付けた。全員にsofosbuvir(400mg1日1回)とリバビリン(体重75kg未満なら1000mg/日、75kg以上なら1200mg/日を2回に分けて投与)を12週間投与。グループ1(10人)を除く3群には、PEG-IFNα-2a(180μg)を4週間(グループ2、9人)、8週間(グループ3、10人)、または12週間(グループ4、11人)投与した。

 第一段階で登録された患者に対する治療が終了した時点で、プロトコルを修正。やはり治療歴のないジェノタイプ2または3感染者を追加登録し、10人をsofosbuvirの単剤投与を12週間(グループ5)に、別の10人をsofosbuvir+リバビリン+PEG-IFNα-2aを8週間投与するレジメン(グループ6)に割り付けた。

 加えて、HCVのジェノタイプ1感染者35人も登録。うち10人はそれまでに受けた治療(少なくとも12週間のIFN+リバビリン投与)に反応しなかった人々(グループ7)で、25人は治療歴を持っていなかった(グループ8)。これらの患者には、sofosbuvir+リバビリンを12週間投与した。

 主要評価指標は、治療終了から24週時点のSVR率に設定した。

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