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NEJM誌から
10代の2型糖尿病、メトホルミン単剤では半数が管理不良
診断から2年未満の約700人を対象としたTODAY試験の結果

 10~17歳の2型糖尿病患者を登録した無作為化試験で、メトホルミン単剤よりメトホルミンとロシグリタゾンを併用した方が血糖管理は良好であることが明らかになった。米Colorado大学Dnver校のPhil Zeitler氏らが、NEJM誌電子版に2012年4月29日に報告した。

 若い世代の2型糖尿病の有病率が上昇しているにもかかわらず、適切な治療を検討するためのデータはほとんどない。成人糖尿病では、糖尿病発症からの時間と血糖コントロールが不良な期間が長くなるほど、微小血管障害や大血管障害のリスクが高まることが示されている。青少年の2型糖尿病においても同様に、血糖管理の持続は重要と考えられているが、どのレジメンがより有効なのかは明らかではなかった。

 著者らは、「青少年の2型糖尿病患者には、メトホルミン単剤投与を継続するのではなく、早い段階から多剤または他の治療を併用した方が好ましい」という仮説を立て、これを検証するために、国立糖尿病消化器腎疾患研究所(NIDDK)から資金を得て、多施設無作為化試験TODAYを実施した。

 04年7月から09年2月まで患者登録を実施した。10~17歳で、2型糖尿病の診断から2年未満、BMIが性別年齢別パーセンタイル成長曲線で85パーセンタイル以上、糖尿病関連自己抗体は陰性、空腹時のCペプチド値が0.6ng/mL超、試験への参加を積極的に支援してくれる成人の保護者がいることを条件とした。

 2~6カ月のランイン期間を設け、HbA1c値8%未満を目標として、メトホルミン500~1000mgを1日2回投与。ランイン期間を完了した699人の患者を、(1)メトホルミン1000mg1日2回の単剤投与を継続(2)メトホルミン+ロシグリタゾン4mgを1日2回(3)メトホルミン+強力な生活改善(主に食事療法と運動による減量)、のいずれかに、無作為に割り付けた。

 主要評価指標は血糖コントロール喪失とし、「HbA1c値が8%以上の状態が6カ月間持続、または、持続する代謝性代償不全によりインスリンが必要になった場合(インスリン投与期間が3カ月を超えた場合、またはインスリン使用をいったん中止しても3カ月以内にインスリンが必要になった場合)」をイベント発生とした。

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