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NEJM誌から
死亡リスクが最も低いのはBMIが20以上25未満の人々
白人146万人を対象とした分析結果

 BMI高値、低値のいずれの人々も死亡リスクが高いこと、健康で喫煙歴がないBMI高値の人々の死亡リスクはより高いことなどが、前向き研究19件のデータの分析で明らかになった。米国立がん研究所のAmy Berrington de Gonzalez氏らが、NEJM誌2010年12月2日号に報告した。

 BMI高値は心血管疾患や癌による死亡率の上昇と関係しているが、BMIと全死因死亡の間の関係がこれまで詳細に調べられたことはなかった。

 著者らは、研究の開始が1970年以降で、追跡期間が5年以上、白人が登録されていて、追跡期間中の白人の死亡が1000例以上記録されており、ベースラインで身長、体重の測定が行われ、喫煙歴が調べられていた前向き研究を選んだ。19件が条件を満たした。

 登録者の人種が様々であっても、分析対象は白人に限定した。ベースラインで85歳以上だった人々は除外した。

 分析対象となったのは、19件の研究に登録されていた19~84歳の白人146万人(年齢の中央値は58歳、58%が女性)。これらの人々のデータをプールし、年齢、研究、身体活動、飲酒量、学歴、既婚か未婚かで調整してCox回帰分析を行った。

 ベースラインのBMIの中央値は26.2だった。47%が喫煙歴を持たず、現在も喫煙者だと答えたのは13%のみだった。

 追跡期間の中央値は10年(レンジは5~28年)で、その間に16万87人が死亡していた。死者のうち3万5369人がベースラインでは健康と判断されていた。

 全体では、全死因死亡はベースラインのBMIが22.5~24.9のグループで最も少なかった。このグループを参照群とすると、BMIがそれより小さくなっても、大きくなっても、全死因死亡リスクは上昇した。

 だが、現在の喫煙者と過去の喫煙者を除外し、さらにベースラインで癌または心疾患だった人々を除外すると、曲線の形が変化した。BMIが25以上のグループのハザード比は有意に上昇し、22.5未満の人々のハザード比は有意に低下すると共に、最もリスクが低いBMI域が広がり、20.0~24.9の範囲になった。

 男女別にBMIと死亡リスクの関係を調べた。女性について、BMIが22.5~24.9を参照群にした場合のハザード比は、BMI 15.0~18.4のグループでは2.02(95%信頼区間1.94-2.11)、BMIが18.5~19.9では1.34(1.30-1.38)、BMIが20~22.4では1.06(1.04-1.09)、BMIが25.0~27.4は1.03(1.01-1.06)、BMIが27.5~29.9は1.11(1.08-1.14)、BMIが30.0~34.9は1.25(1.22-1.28)、BMIが35.0~39.9は1.58(1.53-1.64)、BMIが40.0~49.9(病的肥満)は1.99(1.90-2.09)だった。

 次に、健康で喫煙歴がない女性に限定すると、BMIが15.0~18.4のグループのハザード比は1.47(1.33-1.62)、BMIが18.5~19.9では1.14(1.07-1.22)、BMIが20~22.4では1.00(0.96-1.04)、BMIが25.0~27.4のグループは1.09(1.05-1.14)、BMIが27.5~29.9では1.19(1.14-1.24)、BMIが30.0~34.9では1.44(1.38-1.50)、BMIが35.0~39.9群は1.88(1.77-2.00)、BMIが40.0~49.9では2.51(2.30-2.73)となった。

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