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NEJM誌から
テラプレビルは治療歴のあるHCV感染者にも有効

 セリンプロテアーゼ阻害薬のテラプレビルが、ペグインターフェロン(PEG-IFN)とリバビリンを併用する治療に反応しなかった慢性C型肝炎ウイルス(HCV)ジェノタイプ1感染者の約半数に、持続的ウイルス学的著効(SVR)をもたらすことが明らかになった。米Duke大学のJohn G. McHutchison氏らが行った無作為化フェーズ2試験PROVE3の結果で、論文はNEJM誌2010年4月8日号に掲載された。

 テラプレビル(Vertex Pharmaceuticals社、商品名「VX-950」)については、既に、治療歴のないHCVジェノタイプ1感染者に適用した2件のフェーズ2試験(PROVE1PROVE2)において、有効性が示されている(関連記事)。今回は、PEG-IFNαとリバビリンの併用ではSVRを達成できなかった患者に対する再治療に用いた場合の有効性と安全性が評価された。

 著者らは、2007年2月から6月までの間に、世界の53施設(米国41施設、カナダ6施設、オランダ3施設、ドイツ3施設)で患者登録を行った。18~70歳のHCVジェノタイプ1の慢性感染者で、PEG-IFNα+リバビリン治療を12週以上にわたって受けたがSVRを達成できなかった人々を登録、465人を以下の4通りの治療のいずれかに割り付けた。

(1)T12PR24:テラプレビル(初回は1125mg、その後8時間ごとに750mg)を12週間と、PEG-IFNα2a(180μg/週)+リバビリン(体重に基づいて1000mg/日または1200mg/日)を24週間。116人。

(2)T24PR48:テラプレビルを24週間と、PEG-IFNα2a+リバビリンを48週間。117人。

(3)T24P24:テラプレビルを24週間と、PEG-IFNα2aを24週間。115人。

(4)PR48(対照群):PEG-IFNα2a+リバビリンを48週間。117人。

 主要エンドポイントはSVR(投与終了後から24週までの持続的なHCV RNA陰性化)に設定。

 登録された患者には、次のような患者が含まれていた:先の治療でPEG-IFNα2aに反応しなかった(治療期間中にHCVのRNAが常に検出された)患者(260人、57%)や、いったん反応したが再発した(HCV RNAが検出されない状態が42週以上持続したが追跡期間中に再び検出され、SVRは達成できなかった)患者(162人、36%)、VBT(viral breakthrough:治療期間中にいったんは検出できなかったHCV RNAが検出できるようになった。具体的には、4週から24週の間にHCV RNA量が最低値から1log10上昇、または、RNAが陰性化した患者の場合には100 IU/mL超増加した場合)を経験した患者(31人、7%)が含まれていた。

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