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糖尿病患者への強化療法は全死因死亡を半減― Steno-2試験より
微量アルブミン尿を呈する患者を13.3年追跡

 心血管危険因子の一つである微量アルブミン尿を呈する2型糖尿病患者に、厳格な血糖値の管理、レニン-アンジオテンシン系遮断薬、アスピリンと脂質降下薬の投与からなる強化多因子介入と、従来型の標準治療とを比較したSteno-2試験において、13年超の長期観察の結果、強化療法は全死因死亡と心血管死亡を半減することが示された。デンマークSteno Diabetes CenterのPeter Gaede氏らの報告で、詳細はNEJM誌2008年2月7日号に掲載された。

 Steno-2試験は1993年に、2型糖尿病で微量アルブミン尿が持続する160人のデンマーク人患者を登録し、米国糖尿病学会(ADA)の最新ガイドラインに沿った強化療法(80人)またはデンマークのガイドラインに基づく通常治療(80人)に無作為に割り付けたもの。

 当時のADAのガイドラインは、ヘモグロビンA1c(HbA1c)値6.5%未満、空腹時血清総コレステロール値190mg/dL未満、トリグリセリド値150mg/dL、収縮期血圧140mmHg未満、拡張期血圧85mmHg未満を目標としていた。一方、通常治療群に適用された目標値はそれぞれ、7.5%、250mg/dL、195mg/dL、160mmHg、95mmHgだった。

 投与されたのは、レニン-アンジオテンシン系を遮断する薬剤(微量アルブミン尿があるため、血圧とは無関係に投与)、低用量アスピリン(1次予防薬として)などで、これらに加えて生活改善も指導した。

 当初の介入期間の平均は7.8年。その時点で27人が死亡し3人が脱落していた。この時点で著者らは、強化多因子介入により血管合併症リスクがほぼ半減することを示していた(NEJM誌2003:348:383-93)。ただし、この時点では死亡した患者の数が少なかったため、残る130人の患者について、2006年12月31日まで(平均5.5年)追跡を継続した。

 なお、継続期間の治療は糖尿病専門医に任されたが、Steno-2試験の結果を基に、デンマークでも強化多因子介入が推奨され、広く適用されるようになっていた。そのため、多くの患者がHbA1c値6.5%未満など、より厳格な目標を掲げた治療を受けた。

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