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B型肝炎に対する新規抗ウイルス薬テルビブジンの有用性を確認
ラミブジンと比較した第3相試験の結果

 慢性B型肝炎患者を対象に、新規抗ウイルス薬テルビブジンの有効性と安全性を、現在用いられているラミブジンと比較した第3相試験で、HBe抗原陽性患者ではテルビブジンがラミブジンに優ること、HBe陰性患者においては同等であることが明らかになった。香港Queen Mary病院のChing-Lung Lai氏らの報告で、詳細はNEJM誌2007年12月20日号に掲載された。

 テルビブジン(β-L-2’-デオキシチミジン、Novirio Pharmaceuticals社製)は経口投与型L-ヌクレオシド製剤で、強力かつ特異的な抗HBV活性を持つ。著者らは、HBV治療に最も広く用いられているラミブジンと有効性と安全性を比較し、テルビブジンの非劣性を示すことを目的とした無作為化試験を行った。

 20カ国の112の学究的医療機関で16~70歳の慢性B型肝炎患者1370人を登録した。HBe抗原陽性は921人、陰性は446人だった。それぞれ2等分し600mgのテルビブジン(計683人)または100mgのラミブジン(計687人)に割り付け、いずれも1日1回投与した。

 主要アウトカム評価指標は52週時の治療奏効に設定した。治療奏効は、血清HBV DNAレベルが5 log10コピー/mL未満まで低下、HBe抗原が消失、またはアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)値が正常化、と定義した。

 2次評価指標は、52週時の組織学的反応(Knodell壊死炎症スコアで2ポイント以上減少、同時にKnodell線維化スコアの悪化なし、と定義)、血清HBV DNAレベルの変化、HBe抗原の消失と血清転換、ウイルス学的奏効(血清HBV DNAレベルが5 log10コピー/mL未満に減少とHBe抗原の消失)、血清ALT値が正常化などとした。

 52週時に、HBe抗原陽性で治療奏効を示した患者の割合は、テルビブジン群で有意に多かった(75.3%と67.0%、P=0.005)。組織学的奏効にも有意差があった(64.7%と56.3%、P=0.01)。またHBe抗原陰性の患者でも同様にテルビブジンはラミブジンに劣らないことが示された。

 テルビブジンは、ウイルス量低減効果においてもラミブジンに優った。ウイルス量減少幅の差が有意になったのは、HBe抗原陽性群では12週時だったが、陰性群では8週時だった。その差は52週まで徐々に拡大した。

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