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Lancet誌から
目撃者によるAED使用の意義を再確認
救急隊到着前に心拍が再開できなかった場合でもAED使用例のアウトカムが良好

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 日本では、病院外で心停止を起こした患者に対して、目撃者が自動体外式除細動器(AED)を使用する割合はいまだに低い。また、AEDによる自己心拍再開の達成率も低い。しかし、救急隊の到着前に心拍再開を達成できなかった場合でも、AEDの活用は心停止患者の神経学的アウトカムに利益をもたらす可能性が示唆された。国立循環器病研究センターの中島啓裕氏らは、日本のウツタイン登録を利用した分析結果を報告し、Lancet誌電子版に2019年12月17日に掲載された。

 先進国では、公共の場に設置されているAEDが、院外心停止を起こした、ショッカブル波形の患者の生存率の上昇につながっている。一方、日本の住民ベースの研究では、ショッカブル波形で目撃者がいた心停止者の10%にAEDが使用されていた。しかし、救急隊の到着前に自己心拍が再開した患者はそれらのうちの18%に留まっていた。

 著者らは、目撃者によるAEDの使用は、胸骨圧迫の中断を招いたり、救急要請を遅らせたりして、転帰不良に関係する可能性があると考えた。そこで、消防庁のウツタイン様式救急蘇生統計データの中から、ショッカブル波形を示した院外心停止者で、目撃者によるCPR(胸骨圧迫のみ、または

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