日経メディカルのロゴ画像

Lancet誌から
観察研究のビッグデータを用いた降圧薬比較
ACE阻害薬よりもサイアザイド系利尿薬が第1選択に向いている

観察研究のビッグデータを用いた降圧薬比較の画像

 高血圧の第1選択薬として利用できる薬の種類は多いが、最も好ましい薬がどれかは確定していない。米国California大学Los Angeles校のMarc A Suchard氏らは、世界の観察研究データベースを統合するビッグデータ解析プロジェクトOHDSIを利用して、新たに降圧薬使用を開始した患者のコホートを作成し、有効性はサイアザイド系利尿薬がACE阻害薬に勝り、非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬は他のクラスよりも劣っていたと報告した。結果はLancet誌電子版に2019年10月24日に掲載された。

 現行の欧米のガイドラインは、併存疾患のない患者に用いる第1選択薬として、サイアザイド系利尿薬、ACE阻害薬、アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)、カルシウム拮抗薬(CCB)、の中から禁忌に該当しないものを選んで使うことになっている。推奨の背景にあるのは、特定の薬と他の薬を比較したランダム化比較試験(RCT)のデータであり、クラス同士を比較した研究ではない。また、それらの多くは2000年以前に行われた研究だった。2017年のコクランレビューでも、2009年以後のデータをアップデートしたが、新たに追加されたRCTは1つもなかった。

この記事を読んでいる人におすすめ