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Lancet誌から
麻酔深度は高齢者の術後合併症に影響するか?
全身麻酔のBIS50群とBIS35群で術後1年の総死亡率に差はない

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 ニュージーランドAuckland City HospitalのTimothy G Short氏らは、合併症リスクの高い高齢患者全身麻酔による大きな手術を受ける場合、麻酔深度が術後の死亡率や合併症に与える影響を比較する国際的なランダム化比較試験(RCT)Balanced Anaesthesia Studyを行い、目標域がBIS50のグループとBIS35のグループで、術後1年間の総死亡率や合併症に差はなかったと報告した。結果はLancet誌電子版に2019年10月20日に掲載された。

 Bispectral Index(BIS)は麻酔深度を評価する指標で、100の完全覚醒状態から0の平坦脳波までの範囲で数値化する。観察研究では、麻酔の深度が深くなると術後死亡率が増加する可能性が報告されていた。しかし、RCTではこれを支持するエビデンスは得られていない。そこで著者らは、浅い麻酔の方が深い麻酔よりも術後1年間の総死亡率を減らせるという仮説を検証することにした。

 Balanced Anaesthesia Studyには、7カ国(オーストラリア、中国、アイルランド、ニュージーランド、オランダ、英国、米国)の73施設が参加した。対象者は、待期手術を受ける予定の60歳以上の患者で、米国麻酔学

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