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Lancet誌から
スピロノラクトンを有効にする高K血症抑制薬
CKDのある難治性高血圧患者の治療の幅を広げる可能性

スピロノラクトンを有効にする高K血症抑制薬の画像

 3種類の降圧薬を用いても血圧コントロールが不良な治療抵抗性高血圧患者は、慢性腎臓病(CKD)患者でもあることが多い。治療抵抗性高血圧にはスピロノラクトンが効果を示すことが多いが、CKD患者では高カリウム血症を起こすとスピロノラクトンが使えなくなる。米国Indiana大学のRajiv Agarwal氏らは、経口カリウム吸着薬patiromerの高カリウム血症抑制効果をプラセボと比較するフェーズ2のランダム化比較試験AMBERを行い、patiromer群はプラセボ群よりもスピロノラクトンの継続投与が可能になったと報告した。結果はLancet誌電子版に2019年9月15日に掲載された。

 patiromerは、消化管で吸収されないカリウム吸着性ポリマーで、ナトリウムを含まない。欧米では、高カリウム血症患者の血清カリウム濃度を下げる目的で承認されている。腎機能が低下した心不全患者の治療で、patiromerが高カリウム血症を予防してスピロノラクトンの使用を可能にした例も報告されている。そこで著者らは、CKDのある治療抵抗性高血圧患者にpatiromerを12週間投与して、スピロノラクトンの持続使用に対する有効性と安全性を評価する臨床試験AMBERを計画した。

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