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Lancet誌から
高所得国の高血圧対策のトレンドを見る
1980~90年代に大きく前進したが、その後は足踏み傾向

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 NCD Risk Factor Collaborationの研究者たちは、高所得の12カ国で1976~2017年に実施された合計123回の国民健康調査のデータを調べ、各国の高血圧の有病率、治療への取り組み、血圧コントロールなどを調べ、心血管疾患を減らすための介入が効果を挙げているかどうかを比較した。その結果、1980年代から90年代にかけて治療と血圧コントロールにめざましい改善が見られたが、その後は頭打ちになっていること、国ごとの差が大きいことが分かった。データはLancet誌電子版に2019年7月18日に掲載された。

 分析対象にしたのは、オーストラリア、カナダ、フィンランド、ドイツ、アイルランド、イタリア、日本、ニュージーランド、韓国、スペイン、英国、米国の12カ国だ。各国の国民健康調査のデータから、高血圧治療の主な対象者になりそうな40~79歳の人を選び出し、性別と10歳階級の年代に分けて、70年代から最近までの高血圧対策のトレンドを調べることにした。

 この研究では、血圧測定で収縮期血圧が140mmHg以上または拡張期血圧が90mmHg以上だった場合、もしくは既に降圧薬による治療を受けている場合を高血圧患者として有病率を推定した。さらに「医師や医療従事者に高

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