妊娠高血圧腎症は母子に悪影響を及ぼす。妊娠37週以降であれば、速やかに分娩することが推奨されているが、34週以降で37週未満の妊婦の場合には、分娩開始の最適なタイミングは不明だ。英国King's College LondonのLucy C Chappell氏らは、早期に分娩を誘発する計画分娩と、待機的管理の母子への影響を比較するランダム化比較試験を行い、計画分娩は母親の合併症リスクを減らすが、産まれた児の新生児病棟への入院リスクを増やすトレードオフ現象が見られたと報告した。結果はLancet誌電子版に2019年8月28日に掲載された。

 妊娠高血圧腎症に関係する有害な転帰としては、母親の脳卒中、腎障害や肝障害、胎児の成長遅延、児の周産期死亡などがあげられる。妊娠高血圧腎症に対する標準的な管理としては、母子の評価を行い、両者の合併症を最低限に抑えられる時点で分娩を開始させる方法が用いられているが、妊娠高血圧腎症の進行を抑制しつつ、胎児に発生する合併症を減らすタイミングを見つけることは難しい。

 著者らは、イングランドとウェールズの46カ所の産科ユニットで、妊娠34週以降で37週未満の時期に妊娠高血圧腎症を発症した、単胎妊娠または

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